2013年05月19日

吉村真理&実子(Mari&Jituko Yoshimura)

吉村真理.jpg

吉村真理&実子 (Mari&Jituko Yoshimura,1935~,43~,女優・モデル) 真理さん取材で驚いたのは、モデル時代にアメリカ人巨匠写真家・ビル・キングに撮影して頂き、ネガも全て頂いたと言う話でしたが、私が「ビル・キング知ってますよ!」と軽口を叩けば、「何故に!」と声を露に切り返されました。1982年にニューヨークに移り住んだ頃の話ですが、どうにかブレイク前のスティーヴン・クラインのアシスタント職にありつけましたが、その職場は当時ニューヨークの超有名写真家がスタジオを持つビルでした。100 5th Avenue 、五番街の15丁目角の15階建てのビル、アレックス・シャトラン、ビル・キング、そして最上階には、世界的巨匠アーヴィング・ペンが常用するスタジオがありました。他にも写真関連のテナントが多く、ビルの周りにはVIP、モデル、ハリウッドスターのリムジンがとぐろを巻く状態で待機していました。アーヴィング・ペンとの出会いはエレヴェーターの中でした。2.75メートルのサベージ(背景紙)を抱えてた私に「扉を押さえてますから、先に下りて下さい」と親切なおじさん!でしたが、素性を知った翌日からは直立不動は言う迄もなく、神を仰ぐ視線でした。常にベージュ系のタートルネックを愛用、撮影現場でも静かに佇む姿が記憶に残ります。ペンは当時世界各国を飛び回る写真家、ニューヨークでの撮影時には私の働くスタジオにセットを組んでの、グッチ&ルイ・ヴィトン&クリニーク&ヴォーグ等の撮影、私は一番隅っこで勉強させて頂きました。8×10での撮影、特に露出の数値がシビアで、コンマ1での値でした。ビル・キングは確か10階だった記憶ですが、彼の作り出す自然で大きな笑顔が当時の写真家達の話題でした。ともあれ、こんな恵まれた環境に触れられた事に本当に感謝しています。
posted by 暗室男 at 16:23| サイン日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする