2011年07月24日

役所広司(Koji Yakusyo)

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役所広司 (Koji Yakusyo,1956~俳優) サインコレクター呟き500回の今日は役所広司さん、話は古くニューヨーク時代に帰りますので、ワインでも呑みながら是非。当時の私は昼間のスタジオ仕事を終えて夜のバイトに向かう日々、憧れのカメラ、ハッセルブラッドを買う為です。自宅の15丁目ウェストから歩いて15分程の距離、ジャズで有名なビレッジバンガードのはす向かいに位置するそのお店は、日本レストランとしては異様な趣のダークな門構、定番の提灯や暖簾も皆無のインテリアの中、出迎えてくれるのはマッチョな案内人。そうここはゲイ好みのレストランとして連日長者の列が絶えない話題のレストランでした。学生時代はビール1杯でフラフラな私がこのレストランで鍛えられ、ワインの世界を楽しむまで成長する仲間達との時間です。役所広司さん扮するモダンなヤクザが純白のスーツ姿で美女を従え、劇場でフルコースを味わう、そう映画「タンポポ」での彼が最初の出会いです。このグルメ映画に感化された私&バーテンダー&シェフの呑み仲間が毎週末集まり、ヒュー・ジョンソンのワインブックを買い求め、三ツ星以上を全て呑もうの会が結成!帰国前の1年半の間、車が買える程の額を胃袋におさめました。タンポポ劇中、銀座界隈のホームレスが拾ったワインを注意深くデキャンタして味あうシーンや、重役の鞄持ちが「そうね、今日は朝からコルトン・シャルマーニュが飲みたかった」等のシーンを巻き戻してはワインの肴に。終演近くの役所さん、拳銃で撃たれて瀕死の状態でも、「旬のイノシシの腸詰めが食いたい」に情婦が、「わさび醤油が合いそうね!」。この二人の生卵の黄身を壊れない様に口移しするベッドシーンが・・、未だに実行はしていませんが。こんなシーンを観ながら抜いたコルク達、ラトゥール、マルゴー、ラフィツト、ロートシルド、エシェゾー、モンラッシュ、イケム、そして皆が一同に驚いたロマネ・サン・ヴィヴィアン!ブーケの香りが部屋中に広がり、のど元ではクジャクが羽を広げるさまを知る。ニューヨークを去る私が最後に皆と呑みたかったのはロマネ・コンティ。当時のニューヨークでも数軒の老舗でしか在庫は無く、確か250ドル(日本と比べ遥かに安い)だった記憶ですが、地下のセラーから赤ちゃんを抱く様に注意深く抱えた店員が、「本当にこれを開けるの?」「呑むには未だ未だ早いよ!」と焦る私を制する。そんな私に、『同じ値段で飲み頃のジュヴレ・シャンべルタン12本が買えますよ」と本心を伝えるが、「それでも下さい」との私に、「君の気持ちが解らない」と渋々包んでくれました。まだ眠りに入ったばかりのロマネ1983年物は、早い5年目の目覚めに怒りブーケもクジャクの広がりも眠ったままでした。映画「Shall we ダンス」、「うなぎ」、空想の潮吹き「赤い橋の下のぬるい水」、個人的に好きな「たどんとちくわ」、「バベル」、「十三人の刺客」等、日本を代表する俳優です。
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posted by 暗室男 at 01:18| サイン日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする